written by @raq_reezy
📨「ラッパーである人生」は、毎月最初の水曜日にラッパーのRAq(らっく)が音楽活動のお知らせやコラムをお届けするニュースレターです。リクエストやご質問なども大歓迎です。
📝 UPDATE
元々は、隔週のシングルリリースにあわせてお送りしていた本ニュースレター。しかし、隔週リリースもやめたので、どういう位置付けにするかを悩んでいました。
いろいろ考えた結果、月1回、僕の活動に関する内容等をまとめてご報告するニュースレターとして、再出発してみようと思います。
🎧 MUSIC
毎月最初の水曜日にリリースしているシングルですが、今月は諸事情により10月12日のリリースとなります。なお、新曲は「Birrthday」で、10月12日、僕の誕生日にリリースします。ぜひたくさん聴いてもらえると嬉しいです!
ちなみに、この「Birrthday」、決してスペルミスではありません。ですが、「これスペルミスじゃないですか?」と審査を差し戻された結果、なんとリリースが遅れることとなってしまいました(泣)。ストリーミング配信の審査、意外と厳しいのです(笑)
さて、他にも先月はNOIZEさんに誘ってもらい、XG - WOKE UP REMIXX RELAYに参加しました。
一般的にマイクリレーというと、通常はオーガナイザーがみんなからアカペラを集めて、全てのバースが乗った状態で一曲として公開されます。でも、今回のこのバトン型のマイクリレーは途中経過が常にアップロードされ、リアルタイムでマイクリレーが出来上がっていく様子が見られるというもの。言うならば、令和版の「連歌」です。
ということで、続きがどうなっていくのか僕にも想像できませんが、みんなで楽しんで追っていきましょう!(ツイッターをフォローしておいていただけると、この「XG WOKE UP REMIXX RELAY」に関する情報も投稿していきます)
あと少し遠いですが、来年2月10日にライブが一件入りそうです。また告知します。
✍️ チラシの裏の裏
💡「チラシの裏の裏」では、noteのメンバーシップでアップしている、ちょっとしたコラムから、毎月ひとつを選んでお届けします。他にもたくさんのコラムをアップしているので、興味がある方はぜひ、noteメンバーシップ「チラシの裏の裏」をチェックしてください。
自分のクリエイティビティひとつで勝負できるという発想は傲慢
最近、ちょっと「自分のクリエイティビティひとつで勝負できる」という発想は傲慢だなと思うようになった。
昔は、自分のクリエイティビティだけで勝負できると思ってた。でも、世の中には自分の能力だけでは遠く及ばない天才もいるし、クリエイティブの世界には、すでに成功していて潤沢なリソースで物を作っている人たちもたくさんいる。そうすると、クリエイティビティひとつで勝負になるかというと、それはかなり厳しい。
そこで、ちょっと考えてみると、例えば科学なんかは研究者が頑張って研究して、知の地平線の最先端を切り開いていくわけだけど、それは必ず先人の研究の上に成り立っている。巨人の肩の上に立っていると。
アートでも、村上隆氏なんかも最初は日本の漫画・アニメといったエンタメを西洋現代アートの文脈に翻訳して持ち込んだ。つまり、日本で空気や水のように飽和している漫画・アニメ文化という巨人の肩の上に立っていたと。
思えば、ケンドリックだってヒップホップのアメリカ西海岸の文脈なくして成り立たないし、イエス・キリストだってユダヤ教の上に立っている。
「自分個人のクリエイティビティで」というのは、非常に西洋の個人主義らしい発想ではあるけれど、それはあくまでも西洋が作ってきた世界観、もしくは敢えて切り捨てるなら幻想であって、そんなものは世の中には存在しないと。
そうではなくて、やはりクリエイティブの本質はインプットとアウトプットであり、自分にとって価値のあるインプットが何なのかを知り、そこに自分なりの付加価値をつけて、それをアウトプットすると。
それは「自分の頭の中にあるクリエイティビティひとつで勝負する」というロマンから考えると「夢破れたり…」という感じなんだけど、先人たちの生み出してきた数多くの素晴らしい物事の力を素直に借りて何かを作れるということでもあるので、結果だけをみると、非常にポジティブなはずだし、健全な考え方なのかなと。
チラ裏裏、他にもあります
📻 スリラジオ
💡「スリラジオ」は、SKOLOR(ス)、リヒト(リ)、RAq(ラ)が集まって雑談をするYouTubeラジオ番組です。
前回は、9月3日に放送されました。YUNGYUさんにゲストに登場していただき、色々な話をしました。YouTubeでアーカイブが見れるのでぜひ。
👊 punchlines
「言いたいこと(story)が高層ビルの階数(story)のようにたくさんある」 by Eminem
I got so many stories, but I hate ceilings 意訳: 言いたいことが高層ビルの階数のようにたくさんある だけど天井(限界)は嫌いだ Eminem - "Tobey" (feat. Big Sean & BabyTron)
わずか9単語のフレーズだけれど、上手いこと言うなと感心したパンチライン。
まず、「I got so many stories」はシンプルに訳すと、「俺にはストーリーがたくさんある」ということで、「言いたいことがたくさんある」と訳せる。
その直後に「but I hate ceilings(でも、天井は嫌い)」と来るので、「あ、stories(物語)は(階数)でもあったのか」と1秒後に気付かされる。
そうすると、一気に高層ビルの風景が浮かび上がってくる。エミネムが高層ビルの頂上に君臨している絵が浮かび、「言いたいこと(stories)」はそこに上り詰めるまでにあった数多の事件や揉め事であろうと推察される。階数の数だけ天井がある。毎回その天井(限界)を突破して、頂点に辿り着いた、というフレックスだろう。
ちなみに、この直前でエミネムは「エンパイア・ステート・ビルディングよりもたくさんのフロアで寝てきた」(意訳:ツアー等で世界中のあちこちのホテルで寝てきた)とラップしているので、これもすべて繋がってくる。ちなみに、エンパイア・ステート・ビルディングは102階建てなので、102回以上いろんなフロアで寝たよと。
そりゃそうでしょう。エミネムですから。
punchlines、他にもあります
🧳 Places I've Been
最近、学芸大学付近にたまたま用事があって、家からそう遠くはないので歩いて行ったら、近くに「神乃珈琲」という尊大な名前のカフェを発見。ファクトリーが併設されているカフェで、雰囲気がすごく良かった。
今月は以上です。無料購読していただけると、毎月メールボックスに届きますので、ぜひ購読してください。