written by @raq_reezy
おはようございます。そしてお久しぶりです。
前回のニュースレターでお伝えしたように、本日からニュースレターを再開して、隔週でお届けしていこうと思います。楽しみにしてくださっていた方は、しばらくお待たせしてしまい申し訳ありませんでした。
また、これまでは「メインのコラム+ご質問・リクエストに回答」というふうにしていましたが、それほどご質問・リクエストが多いわけではないので、今後はご質問への回答もメインのコラムとして扱いたいと思います。(引き続き、トライ&エラーしていきます)
それでは、今週もニュースレターをお楽しみください。
レコーディングとライブでは発声の仕方を変えるのか
今回は、以下のご質問に回答したいと思います。
いつも楽しみに拝見させていただいております! ラップを練習していて出てきた疑問なのですが、レコーディングとライブでは発声の仕方を変えた方がよかったりするのでしょうか…? 音源と同じ声質でラップすると音量が出なかったり、アクセントでがなりを入れると喉の負担もあったりと、いろいろ試してますがこれといったものがわからないため、RAqさんの見解を伺いと思い質問させていただきました。 もしよければ、ご回答よろしくお願いいたします。
これは僕自身、考えたこともなかったです!が、たしかに物凄く大事な観点ですよね。
僕はあまりライブを頻繁にする方ではないし、自分はライブが上手い方ではないと思っているので、もっと回答するのに適切な方が世の中にはたくさんいらっしゃるかと思いますが、(あるいは、そもそも質問者様の方が僕よりも経験豊富な可能性がありますが)、あくまでも個人的な考えとして書いてみたいと思います。
一般的に「口から音源」は良いとされる
僕がラップ活動をはじめて、ライブもいくつかやるようになり、「口から音源」という言葉があることを知りました。
これは「ライブなんだけど、まるで音源を聴いているようだ」、つまり「ライブにおけるパフォーマンスが音源を忠実に再現している」ことを意味する言葉だと思いますが、一般的に褒め言葉として使われています。
音源だと、何度でも録り直したり、色んなエフェクトをかけたり、音程を補正したりと、スキルのなさを補うことができるけれど、ライブだと生のパフォーマンスかつ一発勝負なので、そこで音源の再現度が高いと、スキルの高さが証明できるということでしょう。
そのため、ベースとしては「なるべく音源を再現する」、つまり発声の仕方も変えないという考え方で問題ないのかなと思います。
結局はケース・バイ・ケース
基本的には「なるべく音源を再現する」という方針が良さそうと書きましたが、もちろん例外もあると思います。
例えば、音源よりも熱を込めて声を張った方がライブでは盛り上がる場所もあるでしょう。それから、ご質問に書いていただいたように、再現することが難しい箇所もあると思います。
前者については、盛り上がるならば、それを選択すれば良いとして、後者については音源を再現するのか、それを諦めるのかを考える必要があります。
スタジオでいろいろ試してみる
例えば、曲の一部でウィスパー寄りの発声をしているので、ライブでやると音量が足りない場合、その部分だけマイクを口に近づけて、手のひらで覆うようにすれば、音を拾いやすくなるのではという仮説が立てられます。
このように「こうやれば音源の発声などを再現できるかも」という方法を考えたら、スタジオに行って、試してみると、なんとなく行けそう・駄目そうというのが見えてくると思います。行けそうなら、スタジオで何度か練習すれば、ライブでも再現できる可能性は高いでしょう。
もしそれでも難しくて、音源の再現を諦める場合、どのような聴かせ方をするのが良いかを考える必要があります。